チームの戦略より選手力
野球とベースボールは同じ意味でありながら区別することがあります。 それはチームの戦略に大きな違いがあるからだと考えられます。日本の野球は高校野球に代表されるように、勝つための野球をアマチュア時代から学びます。自分がアウトになっても、走者を進めることを第一に考えたり、無死もしくは一死で走者3塁に入れば、スクイズ、犠牲フライ、ゴロを打つことで走者をホームに生還しやすくするなどの戦略をたてます。
一方、アメリカではアマチュア時代は勝敗より選手の個々の能力を伸ばすために試合をします。戦略を立てるよりも、試合をすることで、自分の課題を見つけ、練習によって克服していくような形をとります。
そのような土台があるため、プロ選手になったときには、野球はチーム力、ベースボールは選手力が強く反映されています。特にシーズン前のキャンプではメジャーリーグよりプロ野球の方が全体練習の時間を多くとり、チーム力の強化をはかるところにも違いがみられます。